もりやしんいち写真展「木々たちの肖像 -The Portrait of Trees-」から | ”ピースの讃歌”

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もりやしんいち写真展「木々たちの肖像 -The Portrait of Trees-」
期間 H21/7/1~7/13
場所 ペンタックスフォーラム
<いばらき県民の森で>
人は、それぞれが「個」として認識や表現することしかできません。自分が感じ・想・思したものが明晰に伝わることはありえないという、もどかしさから逃れられません。しかし、自分がこの自然のありようから感じとったものを、何らかの形で残したいという思いを馳せた時、私は、ようやく写真による表現に辿り着くことができました。撮影場所は自宅から車で30分。いばらき県民の森に決めて雨の日も風の日も通い続けた成果が、木々たちの肖像です。陽気な木々たち、揺れる木々たち、着飾る木々たちと分けて、木々たちへの思いが、皆様にお分かり頂けることを念じております。と作者の挨拶文からである。

作品はオールカラーの全紙仕上げで、その中には縦横無尽の広がりを魅せる、森のざわめきが写っている。森羅万象との対峙とは、そこに住む精霊との作者の対話であり、囁きからざわめきまでが、森の生態という記録にまとめられている。

作家としての一個の視線とは、自然の推移に身を委ねて、今という目の前に対峙する心境を自己表現としての写真に託してゆく過程である。ふと、その様な想いにかられながら、作品を鑑賞させて頂きました。

木々との対話から人生経験の蓄えを読み解き、個展に向かってまっしぐらという、作者の悟りの道へのメッセージが、展示作品に宿るエッセンスの輝きから汲み取ることが出来ました。

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